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チタン酸カリウム繊維「ティスモ」とは?

ティスモが生まれたのは、1979年。化学式 K2Ti8O17、K2Ti6O13で示されるチタン酸カリウム繊維です。繊維長10~20µm、繊維径0.3~0.6µmの極めて微細な形状を有しています。

高強度、高剛性、高アスペクト比といった特長があり、プラスチックス等の補強材、自動車用ブレーキの摩擦調整剤、精密フィルターなど幅広い用途・分野で使用されています。

ティスモにはミクロサイズの補強特性があります。

ティスモ-Dの平均繊維長と紡糸繊維(ガラス繊維やカーボン繊維など)の直径はほぼ等しく、断面積は約1/500となり、ミクロサイズでの補強性能が特長です。

一般物性

製品名
ティスモD
ティスモN
化学組成
-
K2O・8TiO2 K2O・6TiO2
色相・形状
-
白色針状結晶 白色針状結晶
繊維径(顕微鏡法)
µm
0.3~0.6 0.3~0.6
繊維長(顕微鏡法)
µm
10~20 10~20
真比重
g/cm3
3.3~3.4 3.3~3.4
含水率
%
<0.7 <0.7
pH (水中分散)
-
9~10 7~8
融点
1,300~1,350 1,300~1,350
※モース硬度
-
4 4
※引張強度
GPa
7 7
※引張弾性率
GPa
280 280
※電気抵抗
Ω・cm
3.3×1015 3.3×1015

※文献値

各種補強繊維との物性の比較

Type
チタン酸カリウム繊維
PAN系カーボンファイバー
ガラスファイバー
Tismo D
高強度グレード
高弾性グレード
Eガラス
化学構造 K2O・8TiO2 Graphite Graphite
色/形状 White Fiber Long Black Fiber Long Black Fiber Transparent Long Fiber
平均繊維長 10~20µm
平均繊維径 0.3~0.6µm 7~9µm 7~9µm 9~13µm
真比重 3.3~3.4 1.7 1.8 2.6
pH 8~9
融点 1,300~1,350℃ 800℃(軟化)
引張り強度 7GPa 3.1GPa 2.5GPa 2.7GPa
引張り伸び 0.60% 1.30% 0.60% 4.00%
ヤング率 280GPa 230GPa 400GPa 70GPa
モース硬度 4 5~6 5~6 6~7