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ティスモチタン酸カリウム繊維

次代へ伸びる超々繊維

ティスモが生まれたのが1979年。長年にわたって使用され、使用範囲は今も広がり続けています。
自動車、OA機器、電子機器を中心に、その用途はワールドワイドに広がっています。

ティスモとは

「ティスモ」は化学式 K2Ti8O17、K2Ti6O13で示されるチタン酸カリウム繊維であり、繊維長10~20µm、繊維径0.3~0.6µmの極めて微細な形状を有しています。
「ティスモ」は高強度、高剛性、高アスペクト比といった数々の特徴を有しており、プラスチックス等の補強材、自動車用ブレーキの摩擦調整剤、精密フィルターなど幅広い用途・分野で使用されています。

ティスモの特長

  1. 極めて微細な結晶性繊維です。一般的なガラス繊維の数千分の一というサイズです。
  2. 高強度、高剛性材料です。炭素繊維と同等の強度・剛性を有しています。
  3. 摩擦材料として最適です。モース硬度は鋳鉄と同等であり、優れた摩擦摩耗特性を発揮します。
ティスモD SEM写真
ティスモN SEM写真

ティスモの用途

  • 摩擦材(自動車用ブレーキパッド、ブレーキライニング、クラッチ、二輪車用ブレーキ等)
  • プラスチック添加材(精密部品、耐摩耗部品、耐熱部品)
  • 耐熱塗料
  • イオン交換用途
  • 精密フィルター(ディーゼルエンジンオイルフィルター)

ティスモの物性

製品名
ティスモD
ティスモN
化学組成
-
K2O・8TiO2 K2O・6TiO2
色相・形状
-
白色針状結晶 白色針状結晶
繊維径(顕微鏡法)
μm
0.3~0.6 0.3~0.6
繊維長(顕微鏡法)
μm
10~20 10~20
真比重
g/cm3
3.3~3.5 3.4~3.6
含水率
%
<0.7 <0.7
pH (水中分散)
-
9~10 7~8
融点
1,300~1,350 1,300~1,350
※モース硬度
-
4 4
※引張強度
GPa
7 7
※引張弾性率
GPa
280 280
※電気抵抗
Ω・cm
3.3×1015 3.3×1015

※文献値