大塚化学株式会社

デントール

白色導電性フィラー

製品タグ

  • 白色
  • 導電性
  • 帯電防止

ティスモの特徴をそのままに“でんき”を通すデントール

デントールは白色系のチタン酸カリウム繊維(ティスモ)の誘導体表面に、ナノオーダーの透明導電層を均一に被覆した白色系導電性フィラーです。
各種塗料、接着剤、フィルム、樹脂成型品等へ添加することにより、白度を損なうことなく導電性を付与することができます。

ティスモのイメージ画像
ティスモ

デントールのイメージ画像
ティスモとガラスファイバー

デントールのイメージ画像
デントール(導電層被覆後)

特徴

均質で安定な導電性

繊維形状であるデントールの導電パスは繊維同士の線接触(ミクロ的には面接触)で形成されています。3次元網目構造的な導電パスが形成されることにより安定した導電性が得られ、塗膜での表面抵抗値のバラつきが非常に小さくなります。また、導電パスを形成しやすいことにより粒状導電材よりも少量で帯電防止レベルの導電性が得られ、添加量の変動による導電性の変化も少なく安定した性能が得られます。

三次元網目構造の導電パス
三次元網目構造の導電パス

デントールと粒状導電材の導電性比較(アクリル樹脂 膜厚10μm)​
デントールと粒状導電材の導電性比較(アクリル樹脂 膜厚10μm)​

微細領域での導電性付与

カーボンファイバーのような大きな導電性フィラーを樹脂に配合した場合、導電パスの形成されていない樹脂部分(微細領域)の導電性担保が課題となりますが、微細繊維であるデントールを使用することで樹脂全体に均質な導電パスを付与することができます。

薄膜での導電性と表面平滑性

デントールはティスモ由来の微細形状とその形状の均一性を有しているため、10µm程度の薄膜でも良質な導電パスが形成でき表面平滑性に優れます。

デントール分散状態(塗膜表面)
デントール分散状態(塗膜表面)

デントール分散状態(塗膜断面)
デントール分散状態(塗膜断面)

物性

グレード Unit WK-500 WK-500B WK-500C
化学組成 - TiO2 / SnO2 (Sb) TiO2 / SnO2 (Sb) TiO2 / SnO2 (Sb)
外観 - Light gray powder Light gray powder Light gray powder
抵抗値1) Ω 100~1 100~1 10-1~0
白色度 L >76 >76 >68
平均繊維長 μm 5〜15 5〜15 5〜15
真比重 g/cm3 3.5〜4.0 3.5〜4.0 3.5〜4.0
嵩密度 g/cm3 0.2〜0.4 0.2〜0.4 0.2〜0.4
含水率 % <2 <2 <2
pH - 2〜4 6〜9 3〜6
比表面積2) m2/g 15〜25 10〜25 10〜25

1) 大塚法, 2) BET, 3) 1%水中分散

用途

自動車・二輪部品 静電塗装用プライマー

自動車・二輪部品 静電塗装用プライマーのイメージ画像

床・壁用 帯電防止塗料

床・壁用 帯電防止塗料のイメージ画像

プレコートメタル

プレコートメタルのイメージ画像

導電性フィルム

導電性フィルムのイメージ画像

OA機器部品

OA機器部品のイメージ画像

粉体塗料

粉体塗料のイメージ画像

カタログ・SDS

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