開催概要
- 日時
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2022年6月16日(木)13時00分~14時30分 終了予定
- テーマ
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『3Dプリンティング技術のロボット産業への展開』
- ウェビナーツール
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zoom
- 参加費
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無料
プログラム
1.日本大学 理工学部 入江教授【25分】
- ロボット部品への3Dプリンティング技術の適用可能性
講演テーマ
サービス分野で使用するロボット開発としては使用者の安全性を第一と考え、なるべくロボット自体が軽量で持ち運び安く、用途に応じた設計変更(カスタマイズ)を容易に行えることが望ましい。そこで、3Dプリンタで作成した部品に金属部品を組み合わせて補強を行い、プロトタイプのサービスロボットの開発のプラットフォームとしての検討を行った。
2.東京工業大学 大学院機械工学 遠藤教授【25分】
- 3Dプリンティング技術を利用した歩行ロボット、減速機構の軽量化
講演テーマ
熱溶融積層方式の3Dプリンタは、近年急速に普及しつつあり、造形用フィラメントの機械物性向上によって、従来からの形状確認のみならず、機能部品としても用いることが出来る可能性があります。本講演では、チタン酸カリウムを強化材としたナイロン樹脂を用いて試作した4足歩行ロボット、減速機について概要を紹介するとともにその可能性について議論します。
3.大塚化学(株) 稲田幸輔【20分】
- 3Dプリンティング用樹脂複合材料の開発
講演テーマ
3Dプリンタは各種方式がありますが、熱溶解積層方式は材料選択性が高く、造形装置が比較的安価なため普及が飛躍的に進んでいる。最近では高機能樹脂の使用も可能となり、さらに機械強度を高めるために炭素繊維やガラスウールなどの強化繊維を配合した材料開発が積極的に行われております。また、ギヤなどの精度と強度が求められる部品や微小な精密部品を造形する要求が高まっております。そこで、高機能樹脂にチタン酸カリウム繊維「ティスモ」を配合した樹脂複合材料「ポチコン」で3Dプリンタ用フィラメントを作成して実際に造形し、造形性、強度の向上可能性を検討しました。またそれらの3Dプリンタ材料を用いた応用事例に関しても報告いたします。