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新規リビングラジカル重合法「TERP法」

当社は、京都大学の山子茂教授のグループと共に、有機テルル化合物を用いる重合法TERPに関して研究開発を行ってきました。その結果、この重合技術は学術的に高い新規性を持つのみならず、実際の産業界で要求されている重合体の合成においても、大変有効であることが明らかになってきています。

反応機構としては、ドーマント種と言われる反応種と活性種の平衡反応です。反応機構はa)の熱解離の機構とb)の交換連鎖機構の両方の反応系が進行しています。

TERP法の特徴

我々の重合法の特徴を整理すると、以下のような点があげられます。

  1. モノマーの適用範囲の広さ、具体的には非共役モノマー及び極性官能基を有するモノマーへの適用が可能である。
  2. 通常のラジカル重合同様に、穏和な条件で重合が可能である。
  3. 分子量数十万という高分子量領域で分子量分布の高度な制御が可能である。
  4. モノマーの転化率が大変高く、ほぼ定量的に重合が進行する。
  5. ブロックポリマーのブロック性に優れる。

有機テルルを成長末端とするリビングラジカル重合法

有機テルルを成長末端とするリビングラジカル重合法

反応機構

反応機構

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