ページ内を移動するためのリンクです。

ヒドラジド化合物

樹脂の硬化をコントロール、滞在性硬化剤

塗料、接着剤などの分野で幅広く使われている熱硬化性樹脂であるエポキシの潜在性硬化剤や、熱可塑性樹脂であるケトン基含有アクリルエマルジョンの架橋剤として使用されています。複数のヒドラジド化合物との組み合わせによりエポキシ樹脂の硬化温度、硬化速度の調整が容易にできます。

ヒドラジド化合物の特長

  1. 反応性が高く、低温での硬化が可能です。
  2. 潜在性硬化剤として優れています。
  3. 架橋密度の調整が可能です。
  4. 硬化物の接着性に優れています。
  5. 高Tgの硬化物が得られます。

物性

製品名 Unit アジピン酸
ジヒドラジド(ADH)
セバシン酸
ジヒドラジド(SDH)
ドデカンジオ
ヒドラジド(DDH)
イソフタル酸
ジヒドラジド(IDH)
サリチル酸
ヒドラジド(SAH)
分子量   174.2 230.3 258.4 194.2 152.2
外観   白色結晶 白色結晶 白色結晶 微黄色結晶 微黄色結晶
融点 °C 177 ~ 183 186 ~ 188 188 ~ 192 215 ~ 225 145 ~ 155

代表例

ヒドラジドの硬化速度

製品名 Unit MAI アジピン酸
ジヒドラジド(ADH)
セバシン酸
ジヒドラジド(SDH)
ドデカンジオ
ヒドラジド(DDH)
イソフタル酸
ジヒドラジド(IDH)
DICY
配合 エポキシ樹脂 100 100 100 100 100 100
硬化剤 24 23 30 34 26 11
ゲル化時間 160°C min 4 8 11 12 28 >60
140°C 26.5 49 >60 >60 >60 >80
120°C >60 >60
ポットライフ(40°C) day >90 >90 >90 >90 >90 >90
ガラス転移温度(TMA) °C 142 120 138 68